自己肯定・自分の価値観で判断出来るか?
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自己評価を支えているのは、自己愛評価・自己肯定・できる自信の3つだという。
2つめの「自己肯定」とは、自分の行動や考え方を、正しい・妥当だと思えるかどうかだ。
自己愛も自分を肯定しているが、自己愛評価と自己肯定は別だという。
というのも、自分のことが嫌いであっても、自分の行動や考えが正しいとか、真っ当だと思うことも可能だからだ。
この自己肯定が強い人の特徴は、他人が何を言おうが、自分のやりたいことをやり続けることだ。
自分の行動や考え方を肯定しているので、失敗しても「やり方が悪かったのだろう」と、別の方法で成功を目指してやり続けられる。
逆に自己肯定が弱い人は、自分の判断に自信が無いので、ついつい他人の価値観や、他人の判断に身を委ねてしまう。
しかしそれでは、あとで後悔する結果になることが多い。
というのも他人の価値観や判断は、どこまでいっても他人のモノであって、自分のやりたい事ではなかったからだ。
自己肯定ができなくて特に問題なのが、「親ができなかったことを替わりに叶える子供」だ。
親がやらせたいことと、子供がやりたいことが異なることは多い。
この時、子供が自分の意志を貫き通せるかは、自己肯定の強さにかかっている。
ここで自己肯定が弱いと、自分のやりたいことをやるよりも、親や他人の期待に応える方が良いと考えてしまうわけである。
しかしこれでは自分のやりたいことをやっていないため、人生の充実感は失われる。
自己肯定できないと、後悔ばかりの人生
自己肯定は、人生を大きく左右するという。
というのも人生における様々な岐路で選択が必要なとき、自己肯定が強い人は、迷わず自分の意志や判断に従う。
しかし自己肯定が弱い人は、自分の意志や判断に素直に従えないからだ。
つまり自己肯定できない人は、自分のやりたいことをやるべきか、それとも他人のアドバイスに従うべきかで迷い、結局、他人の言う方に従ってしまう。
自分のやりたくない方向に進んだら、後悔するのは当たり前の話だが、自分の判断に自信が無いので、途中でやり直す決断もできない。
その結果、「後悔、後を絶たず」と言う人生になってしまう。
病気など、判断に専門知識が必要なばあいは、専門家の判断に従ってもよいだろう。
しかし自分のやりたいことは、自分にしかわからないので、他人に決めてもらうわけにはいかない。
しかし自己肯定が弱い人は、進学・進路・就職・転職・結婚・離婚など、人生の重要な分岐点で、心と裏腹な選択を続け、後悔ばかりの人生を送る羽目になるわけだ。
こういうタイプの人というのは、子供の頃から、親の期待に応えようとしていた人だという。
親の期待に応えようとして子供は、及第点やゴールは親(という他人)が決めているので、頑張っているにもかかわらず満足出来ない。
自分で決めた目標であれば、目標を達成できなくても、頑張ったから良しとしようという妥協もできる。
しかし親(という他人)が決めたゴールでは、いくら頑張って目標を達成しても報われないのだ。
そしていずれはどこかで、疲れ果ててしまうことになる。