難読症・ディスレクシアとは
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発達障害とは、遺伝や幼児期の病気・けが、あるいは家庭環境によって、たいていの子供に出来ることがうまく出来ない障害だ。
発達障害というと、知的障害のように明らかに顔つきが違うという場合もあるが外見からは殆ど分からないことも多い。
たとえば学習障害(難読症)などは、見た目も普通だし会話にも全く支障がないのだが文字の読み書きとなると途端にぎこちなくなったりする。
脳のイメージングなどで分かったことだが、難読症の場合、音声を司る脳の部分と文字を判別する脳の部分の連携が上手く取れておらず、音と文字との関係がうまく結びつかないらしい。
なので音と文字の関係が、ほぼ1対1になっている言語では難読症の発生率が低めになるようなのだが、英語のように文字と発音の関係が1対1ではない言語の場合難読症の発生率が高めになるらしい。
日本語の場合は、ひらがなもカタカナも音と文字がほぼ1対1に対応しているので、小学校低学年でしっかりと読み書きを練習すると、難読症であっても、多少読み書きがぎこちないかな?…と言う程度になるようだ。
だから中学で英語の授業が始まってから初めて難読症だったと分かることもある。
英語はフォニックス教材などで勉強しないと、文字と音声の対応関係がよく分からなくて、どう読めばよいのか分からないからね。
識字障害・難読症の特徴
難読症・ディスレクシアの特徴としては、次のようなモノが挙げられている。
文字を読むとき
- 文字を読むとき、スラスラ読めない
- 文字を読むとき、読み間違いが多い
- 文字を読むとき、飛ばし読みしてしまう。
文字を書くとき
- 鏡像文字(左右がひっくり返った文字)を書いてしまう
- 文字を書くときに、字体が変形してしまう。
- 文字を書くときに、勝手に字を作ってしまう
文字を写すとき
- 文字を写すときに、見たばかりの字が覚えられない
- 文字を写すときに、黒板の字の書き写しが難しい
人間は文字やマークなどに、音声情報で意味を付けて覚えるらしく、読めない文字は覚えられないのだ。
だから読み書きに難がある子供に対しては、とにかく音読させながら文字を読み書きさせる。
ただし普通の子供と違って、そう簡単には出来るようにならないので、一にも根気、二にも根気、6週間くらいでようやく1ミリくらい進む感じ。
できなくても構わないから、とにかく根気よく繰り返すしかない。