自己評価、3つめの要素は「できる自信」
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自己評価、3つめの要素は、「できる自信」だという。
これは、「自分なら大丈夫」「自分なら何とかなる」と思えるかどうか。
何らかの困難に出会ったとき、予期せぬ出来事にあったとき、自分にはムリ、できないと思うのか、それとも、自分ならできる、大丈夫だと思えるか。
自分ならできると思えれば自信がある。
逆に自分には無理、できないと思えば、自信がないと言うことになる。
この「できる自信」という要素は、自己愛評価や自己肯定と比べて、ハッキリわかるため、非常にわかりやすい。
もちろん「できる自信」にも色々ある。
何が起こっても大丈夫だと言う場合から、得意分野なら大丈夫という場合もある。
集中力が必要な事はムリだが、根気の要る仕事なら大丈夫だとか。
体力的な仕事はムリだが、パソコンを使う仕事なら大丈夫だとか。
自信がある事と、自信がない事がわかれば、自信がない分野は誰かに任せて、自信がある分野で頑張れば良い。
自信があることが多ければ多いほど、自己評価が高まると思えば良い。
そして自信のあるなしは、失敗や弱点を指摘されたとき、その人がどう反応するかで判断出来るという。
自分に自信がない人というのは、失敗や弱点を突かれたときに自己弁護ばかりになったり、相手に対して攻撃的になる。
一方、自分に自信を持っている人は、失敗や弱点を認めたうえで、それでもなおやる気を見せる。
自分に自信があるので、何度かやれば成功出来ると考えているらしい。
対人関係の自信と仕事・勉強ができる自信は別
「できる自信」というのは、経験によって生まれるものだ。
いろんな事に出会い、それを経験することで経験値が上がり、できることと、できない事が分かる。
たとえば体力的なことはムリだが、知識を使うことなら大丈夫だとか、集中力が必要な事はムリだが、根気の要る仕事なら大丈夫だとか、歳をとるにつれて自分の事が分かってくる。
そして、できることが多ければ多いほど、自分に自信が持てるようになるはずだ。
ところがこの「できる自信」には大きく分けて、自己愛からくる「対人関係の自信」と自己肯定による「仕事ができる自信」がある。
まず、自己愛評価の高い人は、自分は愛されるに足る人間だと考えていて、日頃から他人から愛される努力をしている。
そのため、対人関係や恋愛に積極的で、これを得意にしていることが多い。
自己愛評価が高いと、他人と話すことが苦にならないので、誰とでも積極的に話しかける事ができるし、嫌われても自己愛評価は揺るがない。
これが、他人とうまくやっていく自信になるのだ。
一方、自己肯定力が強い人は、自分の考えや判断に自信がある。
たとえそれが間違っていたとしても、自分自身で修正する能力がある。
なので成功するまで努力できるし、成功するまでの様々な失敗も、成功の糧だと考えられる。
そのため、仕事で成功できる自信がある。
この2種類の自信は、どちらも自己評価を上げるが、バランスが良くないと、トラブルになりやすい。