回避性パーソナリティ障害とは怖がって挑戦すら出来ない人
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回避性パーソナリティ障害(Avoidant Personality Disorder:APD)とは、周囲から低評価を受けることを怖れて、挑戦すらしようとしないタイプのPsDだ。
原因はハッキリしないが、親の虐待や非難、友人からのイジメなどを経験している患者が多く、「何にもしなければ何にも辛い思いをせずにすむ」と言う風に行動にブレーキがかかるらしい。
ウィキペディアの記述によると、笑われること、恥をかくこと、排除されること、嫌われることを怖がり、そのために、社会的な交流を避けようとする傾向をもつ。
…とある。
「回避性」(かいひせい)というのはリスクを避ける傾向があるという意味だが、不安に焦点を当てた「不安パーソナリティ障害」という別名もある。
回避性パーソナリティ障害 判断の目安(4つ以上該当)
- 非難、反対意見、排除を怖れるあまり、人との接触の多い職業活動を避けようとする
- 自分が好かれていると確信しないかぎり、人との交流をもとうとしない
- 自尊感情が非常に低く、恥をかいたり、笑われたり、排除されたりすることを怖れるあまり、親密な関係づくりを控えようとする
- 社会的状況のもとでは、「非難されはしないか」「排除されはしないか」という心配にいつも心を奪われている
- 「自分なんかは(相手に)ふさわしくない」との思いから、人との出会いにおいても交流を控えてしまう
- 自分は社会人として不適格である、魅力に欠ける人間である、他の人よりも劣っている、などと考えている
- 新しく何かを始めることは「恥ずかしい思いをしてしまうかもしれない」ので、そのようなリスクを取ることを極端に嫌がる
回避性パーソナリティ障害の人は甘えているだけ?
回避性パーソナリティ障害は、人との触れあいを欲しながらも、様々なトラウマによって、挑戦すら怖れるタイプだ。
パーソナリティ障害―いかに接し、どう克服するかでは、人生の選択を親が勝手に決めていて、自分の意見を通せなかった歴史を持つ…とある。
子供が挑戦したい盛りの時期に、親がそれを強制的に止めさせたり、ひどく叱ったりすることが続くとこうなるらしい。
回避性PsDの親や保護者はたいていの場合、「~すべきだ」「~できてあたりまえだ」という強迫観念を持っていて、それを子供に強いるらしい。
そういうことが何年も続くと回避性PsDになるのだと言う。
そうなると子供にとっては「常に失敗する自分」が当たり前になり、何にもやる気が起こらなくなってしまう。
そうして失敗するよりやらないことを選ぶようになるので、最悪、引きこもりになってしまう。
しかし回避性PsDの人でも、引きこもっておれないような状況があれば、結構頑張って生きていけるらしい。
なので常日頃から余分なモノは与えず、ハングリーな状態を作る必要がある。
たとえば子供が引きこもっていても、食事を部屋に持っていってはいけないという。
台所まで行かないと食べられないようにしないといけない。
本人が辞めたいと言うことはやめさせればよいし、やりたいと言えばやらせないといけない。
本人が選択したことなら、失敗しても容認して、次のチャレンジに向かうようにし向けないといけない。
これはちゃんとした普通の親御さんがやってることだけれど、回避性PsDの子供を持つ親は、それを意識してやる必要があるわけだ。
でないと回避性PsDは、40代になっても50代になっても続くことがある。
「のんびりやる」「好きなことをやる」が最大の薬だそうだ。