パーソナリティ障害の10タイプ
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パーソナリティ障害で知る人間の性格。
ここからはパーソナリティ障害の色々について、一つずつ見ていくことにする。
というのも一口にパーソナリティ障害と言っても、タイプによって言動や行動が全然異なるからだ。
障害とは言っても個性や性格の延長であって、程度が軽ければ何ら問題になるわけでもない。
それでも問題のある性格として、10種類ものタイプが挙げられている。
それがアメリカ精神医学界が診断の指針として定めている「精神障害の診断と統計の手引き(DSM)」におけるパーソナリティ障害に関する分類だ。
DSMの分類では、パーソナリティ障害を大きく3つのクラスター(グループ)に分けていて分かりやすい。
パーソナリティ障害の分類
パーソナリティ障害 クラスターA
風変わり・自閉的・妄想を持ちやすい・奇異・閉じこもりがちなグループ。
- 妄想性パーソナリティ障害
- スキゾイドパーソナリティ障害
- 統合失調型パーソナリティ障害
パーソナリティ障害 クラスターB
感情の混乱が激しく演技的で情緒的なのが特徴的。
ストレスに対して脆弱で、他人を巻き込む事が多い。
- 反社会性パーソナリティ障害
- 境界性パーソナリティ障害
- 演技性パーソナリティ障害
- 自己愛性パーソナリティ障害
パーソナリティ障害 クラスターC
不安や恐怖心が強い性質を持つ。
周りの評価が気になりそれがストレスとなる傾向がある。
- 回避性パーソナリティ障害
- 依存性パーソナリティ障害
- 強迫性パーソナリティ障害
- 特定不能のパーソナリティ障害
パーソナリティ障害 3つのグループの違いとは
アメリカ精神医学界の診療指針では、10種類のパーソナリティ障害を区別していて、さらにそれを3つのグループに分けている。
この3つのグループは、共通点があるものをグループ化したもので、似通っている部分が多いので参考になる。
まず最初のグループは、自閉症気味で、妄想の世界に浸っているグループになる。
このグループのPsDのタイプは、頭の中で勝手に話がドンドン進むタイプだ。
たとえば「妄想性PsD」では、知り合いになった人間に対してドンドン妄想がふくらみ、単なる知り合いが親友になったり恋人だと思いこんでしまうタイプ。
次の「スキゾイドPsD」は、分厚い壁を作って、周囲の人間から自分を守っているタイプ。
統合失調型PsD(スキゾタイパル)では、超越的で非論理的なことをずっと考えていて、それがドンドン口から漏れたりするタイプになる。
次のグループは、大騒ぎして他人の興味を引こうとするタイプだ。
反社会性PsDは、自分の利益のためなら暴力やウソも平気なタイプ、境界性PsDは、感情の起伏が激しく、リストカットなどをしたりするタイプ、演技性PsDは、学歴詐称や虚言で他人の興味を引こうとするタイプ。
自己愛性PsDは、自慢や威張ることが大好きで、特別扱いを他人に強要するタイプ。
最後のグループは、ストレスで疲れ切っているタイプだ。
回避性PsDは、様々なトラウマによって、挑戦すら怖れるタイプ。
依存性PsDとは、自分でモノを決められないタイプ。
強迫性PsDは、義務感が強すぎるタイプで、うつ病になりやすいタイプ。
同じグループ内のタイプでは、複数に該当したり、親も似たタイプだったりするから複雑だ。