人間を見分ける能力は、なぜ必要か
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より良い人生を送る為に必要なのが、モノの善し悪しを見分ける技術だ。
モノの善し悪しを見分けられれば、それだけムダな努力が減り、お金や時間という貴重な人生資源の無駄遣いが減るから人生が良好なモノになるはず。
そしてモノの善し悪しを見分ける技術にも色々あるわけだが特に重要なのが他人を見分ける知識や能力だ。
たとえば目の前にいる人が、普通に約束を守る人かどうか、それが分かるだけでも人付き合いは変わるだろう。
目の前にいる人物が、
- 頼んだことをさっさと片づけてくれる人間か、
- それともせかさないと後回しにする人間か、
- あるいはせかしても全然やらない人間か。
仕事をさっさと片づけてくれる人なら、頼んだ仕事は十中八九やってくれるから、「いついつまでに」と言って任せればいい。
せかさないと後回しにする人間なら、随時途中経過を報告していつできあがるか確かめつつやってもらえばよい。
全然やらない人間には、最初から仕事を頼まないのが一番だ。
未来が見える人、見えない人。
頼んだ仕事や作業を目の前の人物がちゃんとやるか、それが分かるだけでも人生は全然違う。
世の中には出来もしない約束をする人間も、都合で約束を勝手に反故にする人間もいるからそう言う人を遠ざけるだけでも人生は楽勝かも。
少なくともそう言う人間たちと適度に距離を置くだけでも人生はかなり違ったモノになる。
仕事を頼んでも、なかなかやらない人間に関わっていられるほど人生は暇じゃない。
頼まれた仕事をさっさと始めてさっさと終わらせられる人間と仕事を全然やり始めない人間。
人事担当者がたったこれだけを見分けることが出来ただけでも、その会社の雰囲気は全く違ってくるはずだ。
たとえばある企業は採用試験の際に、応募者を5~6人集めてポスターや張り紙作りなどの簡単な作業をさせるという。
毎回違ったテーマを与えて作業をさせるのだが、その際に審査しているのは作業の出来映えのみならず、テーブルに置かれているマジックやハサミなどの文具をどのように扱うかだという。
共用の備品をどのように使うか、他人とどう距離をとっているか、その当たりを見て採用しても大丈夫か見ているのだという。
この企業では協調性を重要視していると言うことだが、置いてあるモノを元に戻すとか、他人が使いやすいように並べるとか、そういった配慮が出来る人間というのは、「他人が見える人間」であり「未来が見える人間」であるから、確かに良い採用方法かも知れない。