シゾイド/スキゾイドとは
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シゾイド/スキゾイド パーソナリティ障害(Schizoid PsD:SPD)とは、クラスターAに分類されるタイプで、仕事は淡々とやれるが「壁がある」という感じのPsDだ。
少年期~青年期に「私はこれがやりたい」など、自分の意志を両親など周りの大人から否定(もしくは過干渉)され続けて育ち、自分の意志を表現しようとは思わなくなった(あきらめた)人に多くみられると、ウィキペディアには載っている。
そして
- 社会的関係への関心のなさ
- 孤独を選ぶ傾向
- 感情的な平板さ
岡田尊司さんの『人格障害の時代』という著書では、「無欲で孤独な人生」というふうに副題が付いている。
因みにSchizoidの読み方は、ウィキペディアでは『スキゾイド』と言う読みになっているが、岡田さんの本では『シゾイド』というルビが振ってある。
英語の発音記号では「スキソイド」なんだが色々検索してみても二つとも使われている読みなので、このサイトではシゾイド/スキゾイドという形で併記することにする。
DSMの診断基準では、次のリストの4つ以上に該当すると、シゾイド/スキゾイド・タイプのPsDだと判定されるらしい。
シゾイド/スキゾイドの判定基準(4つ以上該当)
- 家族を含めて、親密な関係をもちたいとは思わない。
あるいはそれを楽しく感じない
- 一貫して孤立した行動を好む
- 他人と性体験をもつことに対する興味が、もしあったとしても少ししかない
- 喜びを感じられるような活動が、もしあったとしても、少ししかない
- 第一度親族以外には、親しい友人、信頼できる友人がいない
- 賞賛にも批判に対しても無関心にみえる
- 情緒的な冷たさ、超然とした態度あるいは平板な感情
スキゾイドPsD 醜い争いごとや、肉体関係は苦手
スキゾイド・パーソナリティ障害の人は、孤独を愛し、質素な生活を送るという。
世捨て人タイプで、精神的なモノに重きを置く。
みにくい生存競争から距離を置き、ホームレスになったり自給自足を理想として都会から離れる人もいる。
また恋愛もプラトニックなつながりを求め、肉体的な接触はあまり好きではない。
スキゾイドPsDの人は羊のような平和主義者に見えるし、滅多なことでは怒りを表さないが、たまに切れる。
というのも彼らにもちゃんと自分の意志があり、自分のテリトリーを守るために分厚い壁を作って、他人の侵入を拒否しているからだ。
黙ってはいるのであるが、かなりのこだわりがあって、ただ普段はそれを表に出さないだけなのだ。
なので信頼できると思ってより親しくなろうと近づくと、スキゾイドの人は遠ざかったり拒否し始める。
思い切って結婚することになっても、土壇場で逃げて破談にすることもあるらしい。
スキゾイドの人は、無理に社交性を高めようとしても無理らしく、スキゾタイパル同様、1人で出来る仕事が向いている。
協調性はあるが、熱い集まりには参加できないタイプ。
孤独で出来る研究職や、コンピューター関連の保守、自然の中で管理する仕事、僧侶など、孤独でおこなうような仕事に就くべきだという。
スキゾイドの人は、ムリヤリ社会に引っ張り出すよりも、他人や社会と上手に距離を保ちながら生きられる仕事を模索すべきだって事か。