人間には個性がある。しかし個性が強すぎると、周囲の人間に迷惑がかかる。こういう強すぎて困る個性のことを「パーソナリティ障害(PsD)と呼ぶ。パーソナリティ障害とは、Personality Disorderの日本語訳だが、色々種類があって一々書くのが面倒なので、このサイトでは「PsD」と略すことにする。英語のサイトなどでは、PDと略されていることもあるので、読み方は「ピーエスディー」でも「ピーディー...
PsDで読み解く人間の性格記事一覧
パーソナリティ障害(PsD)の人は、子供っぽい行動で人の目を引こうとするという。お菓子や玩具などを買ってもらおうとして駄々をこねたり暴れたりする子供のように、周囲の者を困らせて欲しい物をもらおうとする。それがPsDの大きな特徴だと言うことらしい。どうやらPsDの人は子供時代の問題が解決されずに、そのまま成長してしまったということらしい。なので他人にして欲しいことがあったときに、自分の望みを叶える手...
パーソナリティ障害が発生するのは、母親の子供に対する愛情に、大きな過不足がある場合らしい。なので乳幼児の頃は、とにかく子供の求める愛情を与える必要がある。子供が抱っこして欲しいと言えば抱っこして、手をつなぎたいと言えば必ず手をつなぐ。これは子供の「愛情確認」であり、「自分が守られている」ということを確認しているだけである。というのも乳幼児は不安になったときに親に庇護を求める。そして皮膚感覚でしか安...
パーソナリティ障害で知る人間の性格。ここからはパーソナリティ障害の色々について、一つずつ見ていくことにする。というのも一口にパーソナリティ障害と言っても、タイプによって言動や行動が全然異なるからだ。障害とは言っても個性や性格の延長であって、程度が軽ければ何ら問題になるわけでもない。それでも問題のある性格として、10種類ものタイプが挙げられている。それがアメリカ精神医学界が診断の指針として定めている...
人間を理解するためのパーソナリティ障害研究。まずアメリカ精神医学界の指針(DSM)の、クラスターBの四つからまとめてみる。パーソナリティ障害 クラスターB感情の混乱が激しく演技的で情緒的なのが特徴的。ストレスに対して脆弱で、他人を巻き込む事が多い。演技性パーソナリティ障害自己愛性パーソナリティ障害境界性パーソナリティ障害反社会性パーソナリティ障害この4つは、周囲の人間を無茶苦茶困らせるタイプで大き...
人間理解のためのパーソナリティ障害学習。次は『自己愛性パーソナリティ障害」だ。自己愛性PsDとは、自分が特別な存在であり、自分が特別扱いされるべき人間だと考える人々だ。存在比率は人口の1%程度で、男女比は、男性の方が多少多く、年配者が目立つ。自己愛性PsDの人は、「自分は特別なのだ」という言動が目立ち、自分を褒め称えてくれる取り巻きを求める。「天才」とか「一流」という言葉が好きで、もったいぶった口...
自分は非の打ち所のない一流の人間で、特別扱いされるべきだという考えを持つ自己愛性パーソナリティ障害。自分は特別な人間だから何をしても良く、並んでいる列に横入りするのも当然だし、気分転換のためにイジメを行うこともある。そして自分より弱いモノに対して、強制わいせつ、ストーキング、ドメスティック・バイオレンス(DV)、セクハラなどをしてしまうことも多い。自分は特別な存在だと感じているから劣った存在である...
人間を知るためのパーソナリティ障害研究。3つ目は、反社会性パーソナリティ障害だ。反社会性PsDというのは、他人を一切信じないというタイプで、良心の呵責が無く暴力や犯罪を繰り返す連中だ。彼らは法律やタブーを犯すことに強さを感じるらしく、残酷に他人を裏切ったり出来ることを「強さ」と感じて、それが出来ないのは「弱い」と思っているらしい。発症割合はウィキペディアの演技性PsDの記述では、9割が女性の演技性...
境界性パーソナリティ障害(ボーダーPsD)とは、感情の起伏が激しく不安定な自殺の恐れも高いタイプのパーソナリティ障害だ。ボーダーPsDは不安感が強く、何かのキッカケで落ち込んで不安になると、自分を壊したいという衝動に駆られる。そのためにギャンブルにのめり込んだり、買い物で浪費したり、野放図に性交渉を持ったり、薬物やアルコールに走ったり、さらにはリストカットなどの自傷行動に出る。ボーダーラインという...
境界性パーソナリティ障害(ボーダーラインPsD)とは、衝動的行動や自己破壊行為などが特徴的なパーソナリティ障害だ。衝動的行動とは、性にふけったり、ギャンブルや高額な浪費、アルコールや薬物を乱用すること。自己破壊行為とは摂食障害や、リストカットなどの自傷行為で、要するに自分の身体を痛めつけることだ。情緒が不安定で、うつ病や躁鬱などの気分障害を併発することが多い。神経症にも似ているし、精神病にも似てい...
パーソナリティ障害のいろいろ。ここからは『クラスターA』と呼ばれるグループで、「風変わりで自閉的で妄想を持ちやすく奇異で閉じこもりがちな性質を持つ」タイプだ。クラスターAに分類されているのは3つのタイプで、妄想性PsDシゾイドPsD(スキゾイドPsD)スキゾタイパルPsDだ。まず最初の妄想性パーソナリティ障害とは、周囲にいる人間が自分をだますのではないか、利益のために自分を裏切るのではないかと、四...
妄想性パーソナリティ障害の人は、周囲の人間が自分をだますのではないか、他人が自分を陥れるのじゃないかと、すぐに疑ってしまうタイプのPsDだ。疑いを持つというだけなら大した問題ではないが、他人が自分を裏切る、だますという信念を持って、それを証明する事に充実感を見出すから厄介だ。つまり他人の裏切りを暴いて、さらにその相手に対して復讐することに、喜びや生き甲斐・充実感を感じるのだ。彼らは、何らかのキッカ...
妄想性パーソナリティ障害とは、知り合った人間を疑ってかかる性格障害だ。自分に親切にしてくれた人は自分に特別な好意を持っているとか、自分に近づいてくる人間は、自分をだまそうとしているなどという妄想にとりつかれ、その証拠探しに躍起になる。そして妄想的思いつきに夢中になっているときは元気だが、妄想的思いつきが幻だったと気付くと、うつ状態になる。また、他人は自分をだますと信じているので、自分のプライバシー...
スキゾタイパルとは、クラスAに属するパーソナリティ障害だ。日本語名では統合失調型パーソナリティ障害だが、紛らわしい病名や症状が色々あってややこしいので、このサイトでは「スキゾタイパル」と表すことにする。さてこのスキゾタイパル(Schizotypal)とは、頭の中で考えが次から次へと湧き起こるPsDだ。頭の中で思考がドンドン進むので、突然笑い出したり、得心したり、周囲の状況とは関係なくつぶやいたりす...
スキゾタイパル(統合失調型パーソナリティ障害)は、迷信や超常現象など非論理的な思考が好きで、偶然に何か意味があると考えるタイプだ。超能力や不可思議なことが好きで、芸術家や文学者などに向くタイプらしい。ユニークな思いつきや、工夫を思いつくタイプなので、ビジネスにも有用ではあるが、ただし協調性はない。どうやら自分の頭の中の思考スピードが速くて、考えがドンドン色んな方向に転がっていくので、周囲や状況に合...
シゾイド/スキゾイド パーソナリティ障害(Schizoid PsD:SPD)とは、クラスターAに分類されるタイプで、仕事は淡々とやれるが「壁がある」という感じのPsDだ。少年期~青年期に「私はこれがやりたい」など、自分の意志を両親など周りの大人から否定(もしくは過干渉)され続けて育ち、自分の意志を表現しようとは思わなくなった(あきらめた)人に多くみられると、ウィキペディアには載っている。そして社会...
回避性パーソナリティ障害(Avoidant Personality Disorder:APD)とは、周囲から低評価を受けることを怖れて、挑戦すらしようとしないタイプのPsDだ。原因はハッキリしないが、親の虐待や非難、友人からのイジメなどを経験している患者が多く、「何にもしなければ何にも辛い思いをせずにすむ」と言う風に行動にブレーキがかかるらしい。ウィキペディアの記述によると、笑われること、恥をかく...
依存性パーソナリティ障害(Dependent personality disorder)とは、自分のことを自分で決められないタイプのPsDだ。男女で言えば女性に多く、末っ子に多いという。自分でモノを決められず、親や友達や配偶者に決めてもらわないと不安。なので自分の意見は持っているのだが、言わずに他人の決定に従ってしまう弱さを持つ。依存性があるので薬物中毒やアルコール依存にもなりやすい。依存性PsD...
大事なことは自分で決められない性格の依存性パーソナリティ障害。自分で決められないものだから、誰か自分の代わりに決めてくれる人を求め、その相手に依存して安心を得る。女性や末っ子に多いタイプで、「誰かに命令してもらわないと行動できない」。なので自分にいろいろ指図や命令をしてくれるボスがいる非行グループに居場所を見つけたり、怪しい新興宗教やたちの悪い男にでも、貢いだり献身的についていってしまう。さらに悪...
強迫性パーソナリティ障害(Obsessive-compulsive personality disorder:OCPD)とは、「~しなければならない」「~できて当たり前だ」と義務感が強すぎて生活に支障が出るタイプだ。強迫性パーソナリティ障害に似た障害として、全く別個に強迫性障害というものもあるからややこしい。なのでまず先に、強迫性障害の方をまとめておこう。「強迫性」というのは、別に理由もないのに、...
強迫性パーソナリティ障害とは、頑固で、ケチで、完全主義で秩序やルールに従順な、融通が利かない性格だ。「~すべきだ」「~できて当然だ」と考え、仕事は完璧でなければ気が済まない。完璧にできないと全くの無価値だと考え、途中でやるのを放棄してしまうようなこともある。また教科書通り・ガイドブック通りに行動したり、自分が立てたプラン通りに行動することを最重要視して、そこから逸れることが不快であったり腹が立つ。...
強迫性パーソナリティ障害は、回避性PsDや依存性PsDとともにクラスターC(C群)に分類される。クラスターCのPsDの特徴は、不安や恐怖心が強い性質を持つ。周りの評価が気になりそれがストレスとなるとある。このグループは不安や恐怖心に対して敏感で、さらに他人の目も気になってしまうので、その不安や恐怖や人の目にどう対処するかで、性格が3つに分かれるわけだ。たとえば回避性PsDの場合は、失敗が怖いから、...